那智山 青岸渡寺
(なちさん せいがんとじ)
和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山8番地

H21年11月28日 天気−晴
如意輪観世音を祀る青岸渡寺は、一千日(3年間)の滝篭りをされた花山法皇が永延2年(988)に御幸され西国33ケ所観音巡り1番札所と定められたとされている。

なにせ自宅からは1泊しなければ到底お参りできない遠方で思いっきり出かける。


2日間の予定は、那智勝浦の青岸渡寺、那智大社、那智の滝を巡り、那智勝浦町で1泊。翌日は高野山のお参りのつもりが、八咫ガラス(3本足のからす)の熊野大社、新宮市の速玉大社も訪問することに。詳しくは後述で。
山門の裏面(正面の仁王さんはガラスに囲まれ撮れず) なにせ世界遺産です

しゅんぺい(犬)やシャラ(猫)を飼っているため家を空け出かけることにナカナカ出来なかったが、長期間、娘が孫を連れ帰っていることから思い切って出かけた。

10月に行くことは計画したが、宿泊先の予約は3日前位に決めたため良い宿がとれずビジネスホテルを予約。
朝8時過ぎ先月新車で買ったウィッシュで一路那智勝浦町へ。米原JCより新名神を通り、伊勢自動車道、起勢自動車道ICを下りると「料金は1000円です」と表示されたときは感激・・ヽ(^o^)丿 やったー。

そこから延々一般道を走る。地元が高速道路を希望することが分かる。
途中”マンボウの町”紀伊長島町で休憩。山合から見る景色は素晴らしい。
海岸沿いの吉野熊野国立公園”獅子岩”の景色は素晴らしい。延々と続く海岸は絶景だ。新宮市から那智勝浦間は自動車専用道路があり快適に。

那智勝浦へ到着し、麓の駐車場に車を駐車し(500円)まず、青岸渡寺へ。10年ほど前に来たことがあるが恐妻は初めて。早速納経帳に朱印を受け、
西国33ケ所巡りを完走 − 感激です。

つづいて、隣接する八咫烏(やたがらす)−三本足のからすの聖地那智大社へお参り。その足で那智の滝へ。
もう来ることもないだろうということで500円払い滝の近くまで行き観賞。


3時間近く散策。足はくたくた。天候に恵まれ楽しくお参りすることが出来。今晩は那智勝浦で一泊。
途中、温泉街を見ようと海岸近くの駐車場へ立ち寄ると、そこには数台のトレーラーハウス。一台の所有者に聞くと、北海道から夫婦で日本中を回っているととの事。寒くなると南へ行くそうだ。

トレーラの価格を聞くと850万円程度だそうだ。中にはベンツもある。
トイレも完備。当然地デジ、BS、自転車、ソーラー、冷蔵庫も完備。のんびりと道の駅を利用し旅をするそうだ。
うらやましい限りだ。

夜、夕食に町に出かけたが、街はひっそりとし活気が一切ない。寂れた感がする。
夕食にマグロ料理店に入ったが、お客は我々だけ。昔は、マグロ魚で賑わったそうだ。

今日の走行距離は、341KM。半分は高速道路かな。



西国三十三所巡礼の旅 西国三十三ケ所一覧

熊野那智大社


那智滝

2階からの眺望が素晴らしい 500円払い滝近くまで
落差133mらしい 滝の特徴は上部が3箇所から流れていることらしい

2日目 熊野本宮大社、熊野速玉大社、高野山へ

2日目は、朝8時過ぎホテルを出発。一路高野山を目指し走行。

熊野川に並走し走行していると、途中道が開けたと思ったら偶然「熊野本宮大社が」、三本足のからすで有名な神社。
当然立ち寄ることに。そこの売店のおばちゃんに聞いたところ、八咫烏は熊野那智大社・熊野本宮大社・熊野速玉大社が
八咫烏の本山だそうだ
高野山を目指す急ぐ旅、熊野速玉大社は諦め、カーナビの指示に従い高野山を目指十津川村の細い山道を走行し30分以上たったところで、宅急便のお兄ちゃんに聞いたところ、一旦戻っていったほうが速いかも。このままでは2m程度の細道を1時間は走る羽目になるよって、言われ急遽戻ることに、それではと新宮まで戻り速玉神社に寄る事に。

約1時間かけ新宮市へ戻り、速玉神社をお参り。
規模はそんなに大きくなく駐車場から徒歩1分。15分位お参り。しかし、往復2時間をかけてしまい大幅な予定変更。
反省を込め2台のカーナビで高野山を探したところそれぞれ異なった行程を示したため、たまたま止まっていた観光バスのガイドに聞き道を選択し、早速スタート。

途中トンネルが多いのには驚かせる。3時間余り走り、高野山に着いたのは3時半頃。
急ぎ、金剛峰寺と大門を見学。恐妻が町並全体もみたいというので元着いた駐車場へ戻り、ついでに女人堂へ。
これから自宅まで3時間かかるつもりで覚悟を決めていたが、カーナビを注意深く操作し高速道路優先を選択しスタート。
くねくねと曲がり角が多い山道を下る。眠気も覚める。やっと麓に着いたと安心していたが、これからとんでもない山道を走ることなど夢にも想定してなく、すぐに高速道路にでも乗れるつもりで走っていると徐々に道が細くなりカーナビに写る道順もくねくねと曲がる道を示す。
いまさら引き返せなく突き進むだけ。途中車に出会うこともなく、夜間の山岳ドライブそれも道幅が2〜3mもないような道路を延々と。

やっとのことで阪和自動車道路に到着。ここでガソリンを30L入れ、高速を快適にドライブ。やはり高速道路は楽だ。
途中いつもの通り、多賀PAで遅い夕食を、自宅へ9時30分。高野山から5時間かかり到着。

本日の走行距離は、501km。2日間の走行距離は842km。やはり遠いところだ。
特に、和歌山と奈良県は高速道路網が完備していないので疲れると共に時間がかかる。

途中休憩で立ち寄った道の駅

熊野本宮大社

日本大一の鳥居

熊野速玉大社


高野山

高野山は、テレビで見たり話には聞いていたがなかなかいけない場所であったが思い切って行くことにした。
くねくねとした山道の急勾配をを3時間余り走り、標高1000m余りの山頂に到着。
100m上るごとに1度温度が下がる。山頂に近づくにつれ景色は大きく広がり山々の木々は雑木は少なく手入れされた植林が目につく。
周辺には院の付いた立派な宿坊が無数にあり、それぞれが高級そうな宿泊所だ。
また、季節柄か非常に寒く、冬本番であれば当然雪も降り、道も凍結することが予想される。ここでの修行は辛そう。

早速、「金剛峯寺」へ。立派な寺院だ。時間が無いので内部へは入らなかった。
次に、大門へ。門は非常に大きいがポッリと立ってあるだけで他の寺院の山門のようなたたづまいがない。

再度、来た道を戻り町全体を車中から見学し、最後に女人堂をお参り。時間は午後4時30分。
周辺も暗くなり慌しく帰路に向かうものの何しろ山頂。くねくねとした急勾配の山道を慎重に運転。しかし、ここからが問題であった。

カーナビの指示通り高速道路を目指したが、とんでもない山道を延々と走行。すれ違った車は軽トラ1台。民家もなく脱輪でもしたら大変。
ガソリンも4分の1程になり、このまま続けばと若干焦り気味。やっとの思いでコンビニに着いたときはやれやれ。
そこから走ること10分程度。高速道路の高架をくぐり4車線の国道へ出たときはやっと帰れるといった感激が。


鐘付堂
落雷や火災発生時対策用の樽らしい
大門−高野山の総門であり、正門です。開創当時は現在地より、やや下がった九折谷に一基の鳥居が有り、現在の建物は、宝永2年(1705)に再建されました。両脇の金剛力士は江戸時代の仏師康意(阿形像)運長(吽形像)の作によるものです。建物の高さが25.1m有り晴れた日には遠く淡路島が展望出来ます。 女人堂−高野山への入口は、高野七口と言われるように、七つの入口があり明治5年に女人禁制が解かれるまで高野山に入れない女性の為に参籠所が入口には設けられておりました。現在は不動坂口の参籠所が唯一残っております。